どうもイチニノです。小学生長女が発達障害グレーゾーン・境界知能と診断されています。今回はそんな長女の通う放課後デイサービスについて書いていきます。ではどうぞ。
放課後デイサービス
長女は小学3年生の途中から放課後デイサービスに通っています。
放課後デイサービス
授業終了後また休業日に、支援を必要とする障害のある子どもや発達に特性がある子どもなどに対して、発達支援をおこなう児童福祉サービスのひとつ。
放課後デイサービスと一口にいっても各々の事業所によって取り組んでいる内容や重視している支援が違います。また支援の種類も様々である為ルール化が難しく、支援の質にばらつきがあることが問題視されているようです。とはいえ、放課後デイサービスの需要は増える一方で、利用希望の事業所があったとしても、現状空きがないなど、通所するのにそれなりに時間がかかります。
境界知能が求めるデイサービス
長女の場合もそうですが、境界知能に属する子供達の多くが必要としている支援としては学習支援の比重が大きいかなと思います。しかし現状の放課後デイサービスの支援として多く見られるのは集団生活やグループ活動など、少人数での活動を通して社会生活を学ぶといった支援です。
放課後デイサービスの支援
学習支援<集団生活・グループ活動支援
その背景には長女の求めるような学習特化型の施設は言い換えれば塾や家庭教師といった場で学習の補助を受けることができ、放課後デイサービスに頼らずとも支援してもらうことができてしまう。といったことが大きく関係しているのかなと思います。
実際長女の場合も、最初に相談させてもらった放課後デイサービスの事業所では支援の内容が合わないということで、電話口で利用不可の判断がつき、またそこで紹介された事業所がいくつかあったものの恐らく空きがないということで発達障害の子供たちの受け入れがあったり、特性に合わせた指導をしてもらえる塾をお勧めされました。
塾か放課後デイサービスか
そこで考えなくてはいけなかったのは学習支援に関してどこの機関を利用するかということです。塾や家庭教師を選べばすぐに学習の補助や支援を実現できることができ、またある程度確立された学習方法がある為、その効果は出やすいのかなと思います。しかし、なんといっても料金が高い。
もちろん放課後デイサービスでもお金は必要にないますが、1コマにかかる料金が同じだったとしても、市区町村発行の「受給者証」の発行により補助を得られ、かなり金額は低く抑えることができます。私の比較の肌感はこんな感じ。
入りやすさ | 質 | 料金 | |
塾・家庭教師 | ◎ | ⚪︎ | × |
放課後デイサービス | × | ×〜◎ | ◎ |
我が家としては、やはり料金が高額になることが大きく、、、またすでに特別支援教室に通っており、私がある程度自宅学習で見ることできる、ということで塾や家庭教師ではなく放課後デイサービスを探そうということになりました。
※「受給者証」の発行について
放課後デイサービスの利用が決まった時点で申請。長女の場合、特別支援教室に通っていた為、検査等なしで指導計画を記入することでその日のうちに申請申込みができ、1ヶ月程度で発行頂けました。
新しい放課後デイサービスを狙う
とはいえ、やはり空きはなかなかありません。そこで狙ったのは新設など割と新しい放課後デイサービスです。その理由としては①指導員さん増員の可能性がある②指導内容を相談しやすい③空きが出やすいということです。新しい事業所の傾向として、初動ですべてを決め込んで事業を始めるところは少ないです。事業内容の大枠を決めていたとしても詳細についてはやってみないとわからず、人員配置も同様に軌道に沿って増員するのが多いかと思います。また口コミといった評価も広まる前だと利用者の判断が難しく、ある程度利用者の移動も考えられるかなと思いました。
【新しい放課後デイサービスのメリット・デメリット】
▶︎メリット
柔軟性が高く、意見が取り入れられやすい。
▶︎デメリット
質の確保ができない。信頼性の確立ができていない。
放課後デイサービスの利用開始
ということで新設(事業開始から1〜2年前後)の放課後デイサービスを探し始めてすぐに、割と近場で学習支援の事業所が見つかり利用を決めました。とはいえ、そちらの学習支援は算数に特化しており、どちらかというと国語(書字)を中心に考えていたので、ベストマッチではなかったです。しかし、事前の面談で長女の発達障害グレーゾーンや境界知能といった特性を説明し、且つこれまでのWISCや田中ビネー等の検査結果を参考に国語に関しても支援をしていただけるとのこと対応頂けました。(支援に関して事前相談で願望やら色々と伝えてしまったせいか、毎回の学習後に学習内容や目的、方法など細かく説明していただいております。有難や〜)
これからの課題
そうして長女を支える支援の輪が広がっていきます。が、一つ問題なのはその支援が連動していないということです。見聞きしている限り、境界知能な長女が受けている学習支援の内容は似通っているのですが、取り組みの目的としては各々がいい方法がないか探っているような段階。その方法論が確立できてはいません。ということで色々な方法を試しているのですが、それが逆に長女の迷いになってしまわないか少し不安なところではあります。今年度からは学校内の支援や配慮については共通認識を持てるよう動いて頂いているのですが、まだまだ現状我が家が中心となって話をしていたりもするのでさらに連動して行ければいいなと感じています。
ということで
現在は境界知能の長女が求める学習支援を実現する放課後デイサービスに無事通うことができるようになりました。しかし学習支援に特化した放課後デイサービスは本当に母数が少ないので境界知能の子供を持つ親御さんは探すのが大変だなと実感しました。塾や家庭教師等の手段があるとはいえ、その恩恵を受けられる境界知能の子供は多くないのではないでしょうか。そういった格差は学習環境に関わらず多岐にわたっているのだと思いますが、その数が少しでも少なくなることを願います。ではでは。
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