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【発達障害グレーゾーン・境界知能】療育:3歳〜4歳頃に受けた作業療法(OT)

H024グレーゾーン・境界知能

どうも、発達障害グレーゾーン・境界知能の小学生長女をもつハハ、イチニノです。今回は保育所時代に通っていた療育についてのお話。療育にさまざまな種類がありますが、今回は3歳9ヶ月ごろから通った作業療法(OT)についてです。ではどうぞ。

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発達検査の結果

長女は発達検査を受けた後、実年齢に対し半年〜1年程度の発達の遅れが見られたため、3歳9ヶ月から療育に通い始めました。

初回の検査(新K式発達検査)の結果

▶️生活年齢(CA) 3:5 ▶️発達年齢(DA) 2:8 ▶️発達指数(DQ) 77

  DA    DQ  
姿勢・運動2:468
認知・適応2:877
言語・社会2:980
※発達年齢(DA)と発達指数(DQ)の詳細

作業療法(OT)の実施

開始当時の療育は作業療法(OT)が中心です。(長女の通っていた療育機関では心理とも呼ばれていました。)内容としては日常生活で必要な動作や、運動学習といった社会生活技能の獲得を目指した取り組み、練習を行います。

活動内容

療育の時間は1時間母子同室で行われます。
様子を見つつではありますが、おおよそ5分〜10分の短い時間で完結する様な課題を5個程度行います。そして必ずその日に取り組む内容と個数をホワイトボードを使って共有して下さり、課題をクリア(終了)するごとにボードから消しながら取り組みます。

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❶あいさつ+おしゃべりと着席

療育開始時はちゃんとあいさつをします。初めて発達検査を受けた時や療育に通い始めた頃はウィスパーボイスでコソコソ話をする様にしか話ができなかった長女。その姿も可愛いのですが、これは自信のなさの現れです。まずは療育という場が声を出してもいい環境であり、安心して過ごせるようコミュニケーションを含め、始まりにはあいさつとおしゃべりを取り入れてくださっていました。
また着席も重要。1時間とはいえ、じっと椅子に座っているのは長女にとっては大変です。まだ体の体感が弱いため、姿勢の保持が難しく、両足をぶらぶらと動かしたり、体を揺らしたりバランスをとるためにも動いてしまうのです。座る姿勢の保持をするため、マットを使用するなど座りやすいように工夫して下さり、少しずつ長く着席できるように練習を重ねていきます。

❷めいろ

まずクレヨンの色を選ぶところから始まります。色の認識も少しあやふやだった長女。そのため選んだクレヨンの色を答えたり、「赤はどっちだ?」といったクイズ形式だったり、あくまでも楽しいゲーム感覚で色に触れる機会を増やし、定着を目指します
次に選んだクレヨンを使ってまっすぐの線だったり、簡単な迷路をといていきます。クレヨンを握り、動かすという細かな指先の運動を通して手の動きを調整する練習を重ねていきます。

❸ハサミ工作

長女が大好きだったのはハサミを使った療育。本屋さんであるハサミの練習教材と同じなのですが、絵が描かれた紙を太い黒線に沿ってハサミで切っていき、切り上がったものを組み立て作品が完成するというもの。長女は工作が好きだったこともありハサミは使えたのですが、とにかくハサミを黒線に沿って動かしていくので手首が変な方向にいってしまいます。しかしこれも回数を重ねることによりハサミを動かすのではなく、添えている反対の手で紙を動かせば楽になることを覚え、左右の手を上手に使うコツ方法を学んでいきます。

❹積み木

色のついたキューブ状の積み木を見本通りに並べたり、積み上げたり、再現をします。こちらも色の定着細かな作業に加え、空間認識を鍛えます。まず見せられた見本をもとに何個の積み木が必要なのかを伝え、積み木を受け取ります。そして受けとった積み木を使い見本通りに積み上げます。簡単なものはすぐにできるのですが、難しい積み上げ方だとなかなか作ることができません。適宜適切な声掛けやフォローによって各々の積み木の位置を意識し、積み木を積み上げていきます。

❺絵と言葉のカード

絵が描かれたカードを見て、それが何か答えます。単純ですが語彙の少ない長女にとってはとても良い訓練となりました。例えば、ノコギリだと、「切ったりするやつ」という認識はあるのですがノコギリという名前を認識していなかったり、説明に関しても『何を』という部分が抜けていたりとするので、「ノコギリだね。木を切ったりする道具だね。」語彙のみでなくその伝え方についても真似できる様に教え伝えてくれます。

❻ゲーム

ボードゲームやカードゲームなど、その時々に合わせてさまざまなゲームで遊びます。ここでは❶〜❺であげた様な課題の強化に加え、順番やルールを守る練習も行われます。楽しみすぎると、順番を守れなくなったり、立ち上がったり、と自由行動や注意が逸れることもしばしばですが、適宜声掛けを行い指示を伝えることでゲームが成り立ち、勝敗などの経験も積むことができます。

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その他

その他、以下の様な課題にも取り組みました。
・笑っていたり、怒っていたり、さまざまな表情のカードを用いて、カードの子供の気持ちを考える
・長い⇔短いといった簡単な反対言葉を考える
折り紙
ねんど
頻度は高くないものの、飽きないように様々な課題に取り組ませていただきました。

療育を通して

療育に通い始めてまず思ったことは、色々な情報を意識的意図的に長女には習得させる必要があり、その機会を与えてくれるのに最適な場所だなということです。
療育を通う前、初めての発達検査を受けた率直な感想は、『家で教えたことないのだからできなくて当然』ということでした。でもこれ、正しく長女の特性だったのだなと、療育を通して思いました。通常自然と身に付く物事に対して、長女の場合は逐一細かく物事の過程を伝えたり、名前を伝えたり、一つ一つ丁寧に経験する必要があったのです。

成功体験を積む

また成功体験を多く経験することができたのはとてもいいことだと思います。難しい課題だったとしても、つまづき箇所から成功までの道筋を細かくスモールステップアップを作ってもらえることで、諦めることなく最後までやり通すことができます。正直とても時間根気のいる作業で本当に有り難いなと感じました。

ヘルプを出せる様になった

そして最後にちゃんと困っていることやできないことに対して、「教えて」「どうやればいい?」とヘルプを出せるようになったのは大きな成長でした。割とプライドの高い長女はうまくいかない時ヘルプを出すことができず、「見ないで!」といったり、教えてもらっても「わかってる!」と強くいってしまうところがありました。しかし療育に通い始めて、少しずつヘルプを出せる人が増え、頼ってもいいのだとわかる様になってきたと思います。

ということで

今回は3歳〜4歳あたりの療育の内容や様子について書いてきましたがいかがだったでしょうか。療育にいくかいかないかは親次第ですが、思っているよりも敷居は低く、家や保育園、幼稚園といった場所だけでは『経験できない』『習得できないことのフォローをしてもらえる場所と思えば、気楽に行ってみてもいいのではないかなと思います。是非参考にしていただければと思います。

ではでは

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