イチニノです。発達障害グレーゾーン・境界知能の長女についてちょっと書きたいと思います。というのも先日学校の担任の先生からお電話いただいた件がありまして、小さなトラブルなのですがお友達関係での心配事の相談がありました。その内容にも触れつつ、学校生活での配慮や支援についても書きたいと思います。何か参考になればうれしいです。ではどうぞ
担任の先生からの電話
先日長女の帰宅に合わせて、担任の先生から電話をいただきました。内容としては、取出しの授業で一緒に受けている男の子に対して、強い口調で話すことがあり注意したこと。またその注意をした際、理由などヒアリングをしていると全く別の話(悩み)を持ち出してきた。にも関わらず、その事実確認をとったところ長女が嘘をついていたとのこと。少しお友達関係について心配(注意深く見た方がよい)ですね。とのお話でした。
【特別支援教室】と【取出し】
まず小学校で受けている支援についてです。長女の在籍は通常学級になります。ただ通常級に席を置きながら、入学当初より【特別支援教室】に週に1日2時間通っており、またプラスで今学期(R5年2学期時点)から【取出し】の授業を週に1日1時間うけています。どちらとも担任の先生とは別に指導してくれる先生がおり、そこで学習を進めています。
特別支援教室
発達面や情緒面などで課題を持っている子供たちを対象に、各々の特性に合った指導や教育を受けることができる場。教育委員会へ申込の後、面談等を通して必要と認められれば利用が可能。
取出し
苦手分野に関して先生と1対1もしくは少人数で指導を受けられる場。学校独自で行なっている支援で、担任の先生と相談の上、利用可能。
親子で話し合い
お電話いただいた内容を改めてまとめます。
▶️取出しの時間に長女が男子生徒に対し強い口調での会話があったため担当教諭から注意。
▶️▶️担任からもその内容の把握と理由を聞くために長女に聞き取り。
▶️▶️▶️長女は以前から男子生徒に辞めてほしいと伝えていた行動があったが辞めてもらえずつい強く話してしまったと説明。
▶️▶️▶️▶️またお友達付き合いについても嫌なことがあると先生に相談。
▶️▶️▶️▶️▶️先生から相談内容について直接お友達に伝えたところ、事実確認とれず。
▶️▶️▶️▶️▶️▶️再度長女と先生で話した、嘘をつかないようにと指導。
この内容を元に、最初は特に言及もせず、嘘はつかない方がいいよと伝えたのですが、それがまず間違いでした。長女は不機嫌になり、落ち着くまでに時間を要してしまいました。
長女の言い分
その後今回の出来事について、ちゃんと話を聞くことにし、長女と話し合いをしました。長女は男の子にしてしまった事を反省しており、理由はどうあれ、コミュニケーションとしてダメなことだったと認識しているようです。
しかしその後のお友達の話に関しては、そもそも担任の先生に聞き取りをされた際、思いつかなかったからしょうがない!と主張していて、しかも嘘はついてないし、だとしたら先生が聞き間違いをしている!とも言っていました。
これを紐解くのにとても時間がかかったのですが、意外にも長女は諦めそうになっても諦めずを繰り返し、説明してくれました。その内容としてはこんな感じ。
▶️取出しの時間に長女が男子生徒に対し強い口調での会話があったため担当教諭から注意。
▶️▶️担任からもその内容の把握と理由を聞くために長女に聞き取り。
▶️▶️▶️すぐに理由が思いつかず、でも答えなければ!と必死にイヤなことを思い出し、お友達付き合いの話をした。
▶️▶️▶️▶️男子生徒との理由も思い出し先生に伝えた。
▶️▶️▶️▶️▶️先生とお友達が話して、自分が話したこと(が事実と)は違うと言われた。
▶️▶️▶️▶️▶️▶️先生から信用できいない。と言われた。※もちろん先生はそのような対応はしていないと思いますが。
つまり、男の子の件はさておき、嘘はついていないし、その理由を話したのも何か話すよう差し迫られたからなのだということを言いたかったのです。
記憶の鮮明さ
この話の中でややこしくさせてしまっていたお友達付き合いに関して、先生が長女が嘘をついたと思ってもしょうがないです。それは事実確認をしているということもそうですが「最近なにかあったの?」という問いかけに対し、長女が答えたのはいつだかわからない過去の記憶の話だからです。(もちろんその過去の記憶の内容は事実なのですが。)それではお友達も覚えていないですし、結果嘘だと思われてしまってもやむを得ない。
しかしこういった思い出し方、長女は稀にあるのです。こちらからすると「え?いつの話?」っという内容をつい最近のことのように話したり、逆によく覚えてるねー!と感心することもあります。長女にとって印象的だった記憶はとても鮮明で、それを時系列関係なしにリアルに思い出してしまうのだと思います。(確かこういったこと発達障害の特性にあったりもしますよね。)
イメージ(印象)に囚われてしまう
またそもそも先生に「何かあった??」と聞かれて、なぜすぐに答えないと怒られる!何か返答しないと!と思うのか、というところです。これはここ最近、担任の先生に対して怖いと言っていたことが影響しています。そもそもなぜ怖いと恐怖心をもっているかというと、自身が怒られた訳では全くないのですが担任の先生が〈とても怒っているシーン〉を見て(その内容も先生が怒った理由もちゃんと理解しているのに)先生🟰怖い=怒られるのだとイメージ付けられてしまったようです。
これを払拭するのが大変で、今回のトラブルが起こる前も、少し忘れ物をしただけで「やばい、怖い、、」「怒られたどうしよう、、」さらには学校休みたいとまで言ってますからね。
でも先生からした怒らなくてはいけない場面はあるし、しかも怒った対象ではなく、全く関係ない長女にそんな影響がでるなんて想像もしていないだろうなと思います。
親として伝えたこと
正直、長女の話全てが事実だとも思いませんがちゃんと一生懸命話してくれたことに、こちらからもコミュニケーションの取り方について、また話の本筋から離れた(無関係)な話は混乱を招くということを伝え、また疑ってしまったことについては申し訳なかったと謝りました。
学校へのフィードバック
一応こちらでも話した内容を含め、誤解があったこと、また記憶の思い出し方に関しても簡単に返答させてもらいました。しかし今長女が抱いている先生への恐れのような感情の話は伝えるに難しく、今回はお伝えせず、引き続き何かあれば連携させて欲しい旨伝えました。
理解する難しさ
今回のように何かトラブルが起こった時、長女の特性を改めて認識し、理解することの重要性を感じました。今回でいうと記憶の思い出し方や恐れの感情があるということを事前に分かっていなかった為、完全に誤解を生むことになったので。しかし長女に寄り添いすぎるのも違いますし、そこの塩梅は上手にしなくてはいけないなと。。
とはいえ、今回のように何かあった際に連絡をいただく事が課題の再確認にもなりますし、長女に対する理解も深められているのだと思います。小さな出来事だったとしても積もり積もると大きな歪みになりかねません。担任の先生の丁寧な対応に感謝しなくてはいけないなと思います。
長女の取説をゆっくりとでもたくさん収集できることが長女にとっても関わる周りの人間にとっても必要になのだと感じました。
では

“knowledge is wealth.”