どうもイチニノです。今回は旦那(🟰以下、殿)が2度目となる三軒茶屋ARTレディースクリニックへ通院しましたのでそのお話になります。そもそも殿は男性不妊の一つである乏精子症がわかっているのですが、ここ4年近く精液検査をしていません。その間、自由気ままに何の気も使わずに生活してきた殿の精液所見はどうなっているのか(ちょっと恨み節ですね。すみません。)結果など書きますので、是非参考にしていただければと思います。
男性不妊について
現在、不妊の理由の約半数は男性不妊が関係しているともいわれてます。殿も男性不妊症なのですが、男性不妊の検査としては主に精液検査によって診断され、様々な角度から精液の評価を行い、不妊治療の方向性にも本当に大きく関わっています。(ステップアップの速度も男性不妊だと本当に早いと私は感じました。)よく精液検査の際に比較として乗せられているのがWHOの精液基準値で、男性不妊について調べるとよく目にしますよね。
【精液基準値】WHOによる精液検査所見の正常下限値
精液量:1.5ml以上
精子濃度:1500万/ml以上
総運動率:40%以上
前進運動率:32%以上
正常形態率:4%以上
また男性不妊症の主な原因は精子を作る機能に問題があるとされる造精機能障害と作られた精子の通り道に問題があるとされる精路通過障害、それ以外(勃起障害、射精障害)に分けられるようです。
男性不妊とわかった日
殿の男性不妊は不妊治療を開始してから意外と早くわかりました。なぜかというと、私の希望でタイミング法をやらずに(独自で実施していたため)、まず人工授精をしてみたいとクリニックにお願いしていたため、自然と精液所見を見ることになったからです。
【初めての精子所見数値】
精液量:2.9ml
精子濃度:330万/ml
前進運動率:60%
正常形態率:4%
明らかに乏精子症、高度の結果でした。とはいえ、精液検査はストレスや日々のコンディションに相当左右されるとのことで、別日に再度検査したのですが、やはり数値は伸びず、乏精子症※1が確定されました。
乏精子症※1:精液中の精子が少ない状態。WHOの基準では1ml中1,600万未満の場合を乏精子症と診断され、1500万以下を軽度、1000万以下を中等度、そして500万以下を高度と区別される。
またその際に先生から言われたのは乏精子症の原因として精索静脈瘤※2の患者さんが多いということ。そして精索静脈瘤は手術をすることによって高確率で精液所見に大幅な改善が見られるとのことでした。
精索静脈瘤※2:精巣やその上の精索(精子の通り道である精管・血管・神経・リンパ管で構成されている束)に静脈瘤といわれる静脈の拡張が認められる症状。それによって精子を作る精巣機能の低下や悪化、また精子の質が悪くなり精子所見の悪化やDNA断片化など不妊の原因となっている。乏精子症や精子無直症の原因になっているケースも多い。
ナガオメソッドによる精索静脈瘤の手術
殿とも話合い、もしこのタイミングで手術をしないのであれば、高度の乏精子症により体外受精か顕微授精にステップアップするしか妊娠は望めないでしょうとのことだったので、精索静脈瘤の手術をすることにしました。
たまたまかかったクリニックにてやはり精索静脈瘤がみられるとのことで診断があり、また手術に関しては東邦大学の永尾教授が開発したナガオメソッドによる精索静脈瘤手術を永尾教授ご本人の執刀で受けられるとのことで、そちらにお願いをして手術に臨みました。
ナガオメソッドによる精索静脈瘤手術
精索内の重要な精管・動脈・リンパ管・神経をすべて確認して温存し、逆流静脈をすべて結紮し、さらに精索の外側にある外精動脈・外精リンパ管・外精神経もすべて温存し、外精逆流静脈も確認してすべて結紮する方法。
精索静脈瘤手術後の精子所見
実際に精子が作られてから出てくる(射精に至る)まで約3ヶ月かかるとのことだったので、手術より3ヶ月後に再度、精液所見の確認と合わせて人工授精の予約をいれました。
情報によると、射精回数を増やせば増やすほど改善が見られ、その改善率も87%とかなり高い結果だった為、もしかして自然妊娠もできるまでになってるんじゃない!?と期待をしていました。その結果がこちら
【精索静脈瘤手術後の精子所見数値】
精液量:2.9ml
精子濃度:80万/ml
前進運動率:62.5%
正常形態率:2.1%
ちーん。でした。さらに悪化していますやんと。時たま精索静脈瘤に関するブログなどでも手術しても何も変わらなかったという投稿があるなぁとは思っていたのですが、まさか殿がそちらにあてはまる想定はしていなかったので。すんごく残念でした。辛かった。いやむしろ手術まで頑張ってくれた殿に本当に何だか申し訳ない気持ちになってしまいました。(殿的にも、頑張りのピークが手術だったんだと思います。そしてその気持ちもよくわかる。注射ですらビビる殿が手術したんですもん。)
【第3子不妊治療】久々の精液検査
前置き長くなりました。それ以降、第二子授かるまで、特に精液としては何の変化もなく多少の上がり下がりはありましたが微差の範囲で、妊娠、出産まで至りました。そして今回!!3人目を目指しての採卵周期に入りましたので、久々の精液検査です。とはいえ、外部からの持ち込みを予定しているので、三軒茶屋ARTレディースクリニックで提出必要はあるのか?てな感じでしたが、念の為行ってきてくれました。その結果がこちら
【三軒茶屋ARTレディースクリニックでの精子所見数値】
精液量:1.8ml
精子濃度:670万/ml
総運動率:5.5%
運動精子濃度:40万/ml
総運動精子数:70万
前進運動率:0.0%
正常形態率:4.5%
!?これは、かなり悪くなっている気がする。先生からも「やっぱり元気ないね。これは持ち込んでも全滅してるかもねぇ。」と。うーん。前のクリニックよりも詳細な項目だった為、全てがわかるわけではないですが、どう見ても悪化してるよな、、私もじーとこの結果をみて今まで500万以上を見たことがなかった精子数については増えているけど、前進運動率がゼロとは、どうゆうことだろう。一応言い訳というか、このタイミングでインフルにかかっていたりしたので多少の下方はあるのかなと思うのですが、これはその範囲内なのか。と一人でぐるぐるしてしまいました。
悩みはつきない
そんな感じで久々の精液検査が終わりました。急に先の見通しが危うくなっているような、いろんな不安が込み上げますが、とりあえず自分の卵は育ってきていることを信じて進むしかないのです。とりあえず頑張れ私。二人目を出産できただけで幸せなんだろうけど、こういうことがあるたびに人生ってほんと筋書き通りにはならないなーと、人生ムズカシ。と感じるイチニノでした。また次回、採卵直前の通院結果あげますのでよければ見てくださいな。
ではではー

“Life doesn’t go as planned.”
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